
これまで不妊についての情報は、玉石混交とはいえ、たくさんありました、「妊娠中の過ごし方」についてはほとんどありませんでした。実際は「妊娠してから産まれるまでの時期をどう過ごすか」ということが非常に重要なのですが、「妊娠できました!」という時点である種の満足感が生まれることが多く、不妊の時期に取り組んでいたのと同等の熱心さで、より良い妊娠中の過ごし方をされる方が少ないように感じます。
1.体温

あなたの平均体温は、何度ですか?もし、36.5度を下回っているのであれば、これを上げてあげることが大切です。免疫機能は、体温と直結しています。
妊娠中は、どうしても免疫機能が落ちやすいので、体温のコントロールは重要です。
お勧めは、ぬるいお湯で、長時間体を温める半身浴法です。湯船に、体が冷えない程度のぬるめのお湯を腰までつかるレベルで用意して、20〜30分つかることです。
この方法はデトックス効果もあります。
自分の力で体温もコントロールできるようになる治療法「足湯法」があります。詳しくは「しあわせ妊娠マニュアル」でご紹介しています。
※「足湯法」はいわゆる足湯とはまったく別の方法です。
2.精神面

現代は、人類史上、かつてないほどストレスにさらされています。特に、テレビやパソコンから絶えずあふれる情報と、強い光線を浴びています。それはあなたが思っている以上の「ストレスの素」になっています。
さらに、エアコンのため、気温や湿気などの季節の変化に体が合わせられない方が多くなってきました。
精神面については、特に妊娠中は、気をつけていただきたいことがあります。一番いけないのは、不安感と恐怖心です。
この不安感と恐怖心というストレスは、思った瞬間から交感神経を緊張させ、血管を収縮させて、血行を悪くしてしまいます。さらに、坑ストレスホルモンが全身の細胞から出され、また排除するときの両方の行程で、強い毒性のある活性酸素が発生して、自らと、胎児まで傷つけてしまいます。

週刊誌の写真やテレビ等で流れてくるニュース番組の残酷シーンなどは、もってのほかです。絶対に避ける必要があります。ですから、妊娠したい方や妊娠中の方には、なるべくテレビや週刊誌を見ないように指導してます。
人類の将来を守るために、昔から女性は保護されてきたのです。ですから、妊娠中は特に、ゆったりと、自由に、好きなように生活することが望まれます。
3.妊娠後の生活

精神的に安定した状態を作って、体はせっせと動かす必要があります。それには家事がとてもいいのです。
家事は、比較的精神の安定した仕事になります。もちろん、あまり激しいスポーツは避ける必要があります。
女性の体は、基本的にとても丈夫にできています。人類史上、ほとんどの女性がちゃんと子供を産んでいることを考えればわかると思います。 もっと、ご自身の体を信用してあげてください。

現代医学の考えでは、変化があるとマイナスと捕らえて、すぐに基準値に戻すことを考えてしまいますが、整体では、「すべての変化に意味がある」と考えますので、なぜそのようなことが起きているのか、体からのサインをちゃんと受け取ってあげれば、赤ちゃんは必ず順調に成長します。
妊娠は、女性にとって、とても大切なイベントです。
そのためか、必ず大きなプレゼントが待っています。(お子さんができるというだけでなく)
正しく出産を行うことができれば、あなたの抱えていた病気が治ったり、きれいになったりすることもあるのです。
これは、本当のことなのです。出産すると老けると思っている方が多いのですが、逆なんです。


あと、気をつけていただきたいことは、当たり前の事ですが、危険なことは避けるということです。赤ちゃんは、もともと、大きな音やショックを嫌います。その上、母親のストレスを、胎児はまともに受けてしまいますので気をつけてください。
この時期は、ぜひ、ゆったりとした気分で、ご自分の体との対話を楽しんでいただきたいと思います。そして妊娠中期から後期にかけては、胎児との素晴らしい対話が待っていますよ。